「ビールを飲むのは好きだけど、実は詳しいことはよく知らない」、

「いろんな種類の説明を聞いても、なかなか覚えられない」、

「大手の缶ビール以外も挑戦してみたいけど、よくわからない」

そういう方はけっこう多いのではないでしょうか。

今まであまりビールのことを知らずに飲んでいたビール女子さん達に

ビールのことをより好きになっていただければ幸いです。

今回はクラフトビールについてお話します。

「クラフトビール」って何??

さて、ところで「クラフトビール」という言葉、

よく耳にするけれど、一体どんなビールを「クラフトビール」というのでしょうか?

実はこれ、簡単に説明するのがちょっとむずかしいのです。

まず、日本では今のところ明確な定義はありません。

アメリカでは、「ブルワーズ・アソシエーション」という協会によって

「クラフト・ブルワリー」の条件が定められています。

その条件は、

「小規模であること」「独立していること」「伝統的な原料や製法で造っていること」。

 

 

 

そもそもビールとは大麦麦芽、ホップ、水、酵母から造られる醸造酒のこと。

その中でもクラフトビールは、独立した小規模醸造所で生産され、職人に丹精込めて造られます。

個人的には、クラフトビールとは、

そのビールを飲んだ時に、

より良い品質を目指しより美味しいビールを造ろうとする

造り手の存在感が感じられるようなビールだと思っています。

色を楽しむ

ビールをグラスに注いで、光に透かして見てください。

どんな色に見えますか?

薄い麦茶みたい?

琥珀色?

満月のような金色?

自分なりの言葉で表現してみましょう。

香りを楽しむ

クラフトビールは、それぞれの香りも個性的。

ぜひグラスに注いだビールの香りを嗅いでみてください。

ワインのように軽くグラスを回してからだと、

香りがよく広がります。

いわゆる「キンキンに冷やしたビール」はおよそ5℃ですが、

エールビールの場合はスタイルごとに適温があります。

香りとコクを最も楽しんでいただくためには、

キンキンよりも少しぬるめくらいの温度がおすすめです


香りの感じ方や表現も人それぞれです。

青リンゴ、バナナ、グレープフルーツ、青草、桃……。

自分なりの言葉で表現してみましょう。

味を楽しむ

クラフトビールは、一口ずつじっくりと味わってみてください

。口に含んだ最初の瞬間から飲みはじめ(トップ)、中盤(ミディアム)、

後味と余韻(フィニッシュ)まで、

苦み、甘み、酸味などの様々な味わいがグラデーションを描きながら変化していく様子が感じられるでしょう。

グラスと楽しむ

クラフトビールはグラスに注いで飲むのがオススメです。

そうすることでビールのポテンシャルが存分に発揮され、

色、香り、味わいを心行くまで堪能できます。

グラスの形状によってビールの味わいは変わってくるので、

飲み方に合わせて理想のグラスを選びましょう。

居酒屋の定番ともいえる「中ジョッキ」は、

大きく開いた口からほどよく炭酸が抜けていくため、

爽快な飲み心地を楽しみたいラガービールに最適。

香りや味わいをゆっくり味わいたいエールビールなら、

ワイングラスのような形をしているゴブレットやチューリップ型だと、

香りがグラスの中に留まりやすいのでオススメです。

料理と味わう

クラフトビールは味わいも個性も千差万別です

。ビールの個性を引き立てる一品とともにじっくりと味わいましょう。

たとえば、さわやかな香りが魅力のペールエールなら

ハーブで香りを加えた肉料理、

重厚な黒ビールには旨味たっぷりの煮込み料理、

すっきりとしたベルジャン・ホワイトには白身魚や貝料理、

苦味が効いたインディア・ペールエール(IPA)には少し辛さの効いた中華やエスニック料理などが、

ビールとの相性がいいと言われています。

好みは人それぞれなので、いろいろ試してみましょう。